真夏の風鈴の音色は涼し気ですが、
夏の終わり、秋の虫の声と共に聴く風鈴の響きは、寂しげだけれど心に沁みます。

風鈴には「厄除け」の意味があって、「音の聞こえる範囲は聖域なので災いや疫病から守られる」と信じられてきたそうです。
そう思って耳を澄ますと、風情だけでなくありがたさも感じて心落ち着きます。

まだまだ暑いけれど暦のうえではもう秋ですね。

コロナウイルス感染の影響で「楓花」のランチ営業をお休みしたのが3月初春でした。
弱気になっていた私たちに
「やめんさんなよ~。」「楓花に食べに行くのが楽しみなんじゃけえ続けてえよ。」
と叱咤激励して頂いて、やっと9月から再開することになりました。

まずはお店のクリーニング。
株式会社IBSさんにお願いしました。
天井の隙間や

高い所の梁の埃を取って拭いてもらったり(高すぎて自分では怖くて絶対にできません💦)

床を拭いてもらったり。

その間、椅子や

テーブルや

調理道具は順番に日光消毒!

窓も丁寧にふいてもらって!

半年間休業していたのでどんより埃っぽかったお店が、ぴかぴかに生き返りました。
普段は自分で掃除しているのですが、やっぱりプロの仕事は違います!!

どこをみても埃1つありません!!

「風鈴の音に癒されました~。」
と言ってもらって、猛暑の中で働いてもらって申し訳ない気持ちがしていたのですが、少しほっとしました。

風鈴の音色を聴くと、風鈴につるしてある短冊に当たる風をイメージして、人は涼を感じるそうです。
流れる水の音も同じように、聴くだけで涼を感じます。流れる水音が渓谷や小川をイメージさせるのかもしれません。

 

そして換気をよくするために、福山アルミ建材さんに頼んで網戸も新調。

一番のお気に入りは玄関の伸縮網戸です。
軽くスーッと開閉します。気持ちいい!!
使わない時は縮めておけば、邪魔になりません。

↓こちらの網戸もかる~く開け閉めできます。
今までは力を入れないと開かなかったり、力を入れすぎると網戸が外れたり・・・
「網戸=ストレス」だったのですが、とても快適になりました。

アクリル板を揃えたり

空気清浄機を設置したり、
エアコンを変えたり・・・。
お客様の部屋、今まではふる~いナショナル(パナソニックではありません 笑)のエアコンを使っていました。(超長持ちの優れものでした!)
これからは換気しながらエアコンを使う必要があるので、パワーのあるエアコンが必要です。
日本で唯一換気ができるというエアコン、DAIKINの「うるさらX」に変えました。

 

トイレの水栓も自動水栓に交換。
父手作りの手洗い鉢と、交換した水栓がとてもマッチして、
「この水栓を選んで良かったあ~。」
って心の中でガッツポーズ(笑)

消毒液をどこでどんな種類の物を買ってどこに置こうか。。。
「のれん」はお客様の顔に当たるからやめた方がいいな。。。
「おしぼり」は使い捨てにしよう。。。
取り分け式の大皿サラダの代わりは。。。
コース仕立てを止めて、お膳で提供して。。。
換気するタイミングは。。。
密にならないように2部制の入れ替わり方式に。。。
などなど、考えに考えて。

小心者の店主とシェフなので、
コロナの感染が少し収まった7月初め「9月ならもう大丈夫だろう。」と9月の予約を受けました。

ところがなんとコロナの第2波がきて、ビビりながらの再開です。

お客様は50代以上の方が多いので
(あっ!私たちも50代です・・・私はもうすぐ60代でした!笑)
感染すると重病になる恐れがある・・・と思っただけでハラハラドキドキですが、

「再開を楽しみに待ってます。」
というお客様の嬉しい言葉に背中を押して頂いて、今できる限りの対策をして再開の運びとなりました。

こんなご時世にたくさんのご予約を頂きまして、シェフともども心から感謝申し上げます。

看板犬「まり」と一緒に、ご来店お待ちしております。
風鈴の音色がコロナから皆様を守ってくれますように・・・。