100年前の襖に命を吹き込んで~古民家のプチリフォーム・襖編~


時々、古民家再生の様子をお伝えしていますが、今回は襖編です。
山裾にひっそりと建つ草で覆われた今にも倒れそうな小屋の中を整理していたら、こんな襖が3枚出てきました。
ボロボロで虫がいそうなので、一瞬「処分しようかな」と思ったけれど、100年の時を経て今目の前にある襖です。
「よし。綺麗になるかどうかやってみよう!」
とまず紙をめくりました。


一番上の襖紙は、日に当たって絵が消えていましたが、一枚めくると昔の襖紙が顔を出しました。
庭に紅葉がたくさん植えてあるので、お店の名前を「楓花」にしたのですが、襖紙も紅葉でした。もしかして、ご先祖様は紅葉がお好きだったのかしら・・・


そして襖紙をめくると、字を書いた紙が次々と!!
そうか、昔は紙も貴重だったから、書き損じた紙や不要になった紙を中に張っていたんだなあ~
と遠い昔に想いを馳せます。


紙をめくると骨組みはしっかりしていました。
「これは使えそう!!」
襖紙を綺麗に貼る自信がなかったので、紅葉の襖紙を選んでプロにお願いして貼ってもらいました。


3枚しかないので、2枚を部屋と部屋の境に間仕切りとして使って目隠しに。あえて上には障子を張らずに開放的に。


もう1枚は廊下の突き当りに引き戸として!
しっかりと上まで障子を張りました。
以前はカーテンで仕切っていたので、廊下から冷たい隙間風が入ってきていましたが、今は快適です。
そして黒色の桟が、柱の黒色とマッチしてお気に入りの襖になりました。

私の曽祖父のそのまたお父さん(調べてみたら高祖父というそうです)が114年前に建てた家。きっとその当時木枠を考え襖紙を選んで作った建具です。途中使われなくなって何十年も(父も母もその存在を知りませんでした。)物置で眠っていた建具が、晴れ晴れと客間に存在しています。
きっと家も襖も喜んでるなあ~
と襖を見るたびににんまりしています。